働き方について考える

ブラック改善には就職する側の意識改革も必須

世の中ではブラック企業だあーだこーだという議論が絶えません。

実際、世の中には劣悪な労働環境を強いられている人達もいるので、この問題には向き合っていくべきです。

でも、これって規制を強化したり、企業に対して取締を強化すればいいだけの話じゃないと思うんですよね。

 

 

そもそもブラックって?

 

まず、世の中で言うブラック企業って、大体「違法な労働環境」「採用時に聞いてた話と違う」「賃金と労働内容が見合っていない」「ハラスメントが多い」といったところでしょうか。

ここで一つ考えていただきたいのは、ブラックというのは基本的に主観をもとに語られるものである、ということです。

違法とかなら一目瞭然ではありますが、賃金と労働内容が見合っているかなんて基準はないし、ハラスメントとかも人の感じ方次第であるとか考えると、基本的に明確な基準はありません。

誰かがブラックだといえばブラックになるし、一般的にブラックと言われそうな労働内容でもブラックと取りざたされてない会社は一杯あります。

 

 

働いている人自身が充実していれば、ブラックではない

 

ブラック関係の話で一個争点になるのが、「エイベックス」の話だと思います。

好きでやってるんだから、みたいな発言があって、取りざたされましたが、今日もこんな記事を見ました。

参照:エイベックスが未払い残業代を支払いも…「残業」意識が希薄な音楽業界

音楽業界は残業という意識をする人は少ないんじゃないですかね。朝の9時から夕方5時までにレコーディングすることってないですし、コンサートは夜にやるものだし、そもそも時間の感覚も違うと思います。一番大きいのは音楽業界で働いている人って、働いている理由が「音楽が好きだから」なんですよね。お金のことが一番の人っていうのはすごく少ないと思いますし、そういう意味ではすごくブラックな業界で、嫌なら辞めればいいっていうのが音楽業界なんで。

経営者からアルバイトまでそういう風に思っているのが音楽業界の普通の感覚だと思います。音楽っていうのはヒット曲が出る、スターが出るということがあるので、大成功したら経済的にも報われるっていうことをなんとなくみんなが能天気に信じているところがあるんですよね。好きだから貧乏でいいというだけではなくて、成功すると経済的なことも含めてサクセスできるということを信じているところがあって、こんな風になっちゃっているというのは言えるかと思います。

もちろん、今回のエイベックスの残業代未払いを正当化する気はなくて、法律に違反しているという自体は真摯に向き合うべきです。

でも、会社や業種によっては、世間一般でブラックと言われるような働き方が一般的だったり、当人たちも問題視せず、楽しくやっているようなケースもあるのです。

実際、博報堂や電通も働いている当人はブラックだと感じていないなんて話もありますし、下請けはもっとひどい、なんて話もあります。

参照:電通・博報堂を遥かに凌駕する下請け企業のブラック度

執筆にあたり、それなりの数の電通・博報堂の社員に取材をした。ところが、正社員は誰も両社のことを「ブラック企業」とは思っていないのである。

両社とも「長時間労働」はあるものの、給与水準は世間よりも高く、仕事内容自体も世の中の多くの人の目に触れる達成感のあるものが多い。そうした点から、ブラック企業の定義から外れていると考えている者が多いのだろう。

 

もちろん、今回の電通の事件のように、問題になるケースもありますし、そういったことには向き合う必要があります。

法律を守ることは重要だと思いますし、労働力の搾取がされることや、不当な扱いを受けること、周りとあまりにも違う待遇とかは避けるべきです。

でも、当人達が充実して働いているのであれば、周りがブラックだと騒ぎ立てる必要はないんじゃないですかね?

 

 

 

就職側が適当に企業選びすぎ

 

そういったことを考えると、企業と就職者側のニーズや認識が合っていれば、ブラックだと問題にならなかったりもするわけです。

本日、下記の記事を見て、違和感を覚えました。

参照:ブラック企業の危険な求人がちっともなくならない理由

 たとえば、私は先日、このような求人を複数見つけました。

「月給20万円 ※みなし労働40時間分(月45000円)を含む。超過分は別途支給」

 みなし労働とは、給与にあらかじめ残業代を組み込んでおく制度のことです。つまり上記の例の場合、基本給15万5000円+残業代4万5000円=月給20万円だと推測されます。就活生の感覚からすると「月給20万なら普通じゃん」と考えてしまいがちですが、みなし労働という名の残業代が、40時間分も含まれた上での20万円だという事実を、選考志願者は直視しなければいけません。

そして前述の例の場合、残業時間が40時間を越えない限りは、新たに残業代が加算されることはないわけです。もちろん残業代を稼ぐことを前提にするのは賛否両論あるでしょうし、これらの雇用条件を知った上で入社するのであれば、それは外野がガヤガヤと騒ぐ問題ではないのでしょう。

ちょっと待った。

雇用条件として提示されているものをよく考えずに就職した就活生まで擁護の対象になるのちょっとおかしくないですか?

先日下記のような記事を書いたんですが、上の記事を見ても思うのが、就職する側がちゃんと考えてなさすぎなのでは?、という話です。

参照:よく知らない会社を受ける就活生の感覚がわからん

雇用条件として明示されているものをもとに就職したのなら、それについてはもちろん了承していますよね?

ちゃんと自分がそこで働いたらどういう生活をするのか考えて就活してますよね?

ここらへんちゃんと考えずに、とりあえず就職してみたらブラックだった、なんて話はおかしくないですか?

当人が騒ぐならまだしも、それを周りが騒ぐレベルで広がるのはおかしいんですよ。

もちろん、ちゃんと明示されてなかったり、聞いていた話と違う、ということもあるでしょうから、そういった場合には問題にすべきだし、解決すべき問題です。

でも、それと同時に、就職する側がちゃんと就職先について考え、労働条件について考えるという習慣を広めていくことも大事なんじゃないですかね?

というか、それもやらないと、結局ブラックという問題って、なくならないと思うんですよ。

 

 

ブラックを騒ぐ前に、就職側も意識を変えよう

 

以上のように、ブラックというのは、企業側だけの問題ではなく、ミスマッチの問題、就職する側の問題もあると思います。

もしあなたが就職する立場なのであれば、世間でブラックだと言われているかどうか、ではなく、世の中に出ている情報をちゃんと集め、理解し、自分で考えて就活をしてください

自分が働くにあたり気にする部分や、気になった部分があったら、面接でちゃんと聞いてください。

もちろん、周りの人の意見を聞くことは大事ですが、周りが言っている主観的な内容に振り回される必要はないし、それでは本当に自分の求めている会社にはたどり着けない可能性があります。

企業側の問題を解決するのはもちろんのこと、世間の認識や就職する側の意識も変えて、世の中もっと働きやすく、生きやすい世の中にしていきたいですね。

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